心臓病用キャットフード
心臓病用キャットフードには腎臓病用の療法食を使います。
心臓に負担を与える塩分やリンを制限し、健康維持のためのオメガ3系の不飽和脂肪酸(EPA、DHA)を含んでいます。
免疫力を維持するための抗酸化成分も含真れています。
また、間接的には心臓病にも有効なのですが、腎臓病に伴う尿毒症やタンパク尿に配慮し、タンパク質を制限、あるいは、高消化性のタンパク質が多少配合されています。
心臓病がかなり進行して、受診の結果、心臓が悪いと気づく方がほとんどです。
そのため、心臓病のキャットフードとして腎臓病の療法食を始めるのは、かなり悪い状態になってからということです。
すでに食欲は落ち、呼吸をするのもつらい状況です。
それでは、療法食としての意味もほとんどありません。
7歳以上は老猫、シニア猫と呼ばれる年齢です。
普段からの観察も大切ですが、年に数回の健康診断として受診することをおすすめします。
心臓病を初期の段階で発見することができます。
心臓病は治るものではありませんが、病気をコントロールするための療法食を早く始めることができます。
早期の段階では、それほど苦しいということもなく、早めに病気のコントロールを始めることにより進行を遅らせ、さらに長く楽しい生活をすることができます。
心臓病のキャットフードを始めるのは、心臓病になってからです。
ですから、そうなる前の予防も大切です。
病気には防ぐことのできない遺伝形質がありますが、日常の生活の中で、発症を遅らせることもできます。
日頃の生活で気を付けてあげられるのは塩分の摂りすぎです。
水をあまり飲まなくても、若く健康な時は放置されている方が多いものです。
しかし、水を飲まないことが体内の塩分濃度を高め、心臓や腎臓に負担をかけています。
病気はその積み重ねで発症しやすくなります。
あまり水を飲まないのであれば、日ごろからウェットフードを併せて利用します。
時には、さらに水を加えることも必要です。
毎日水皿の水の量で、どれくらい飲んだかもわかりますので、気を付けてあげましょう。