肥満猫用キャットフード
肥満猫用キャットフードは、必要な栄養素が不足することなくカロリーを抑えるように作られています。
減量しても脂肪を除いた適正な体重が維持できるようにタンパク質を多く含み、不足しがちなビタミンやミネラル成分を調整。
皮膚と被毛の健康を維持するためにオメガ3やオメガ6脂肪酸、銅、亜鉛なども調整。
体重過多により負担のかかっている骨と関節のために、EPAやDHA、グルコサミンやコンドロイチンを配合するなど、いろいろな工夫がされています。
減量は、単に体重を落とすのではなく、健康的に痩せなければなりません。
空腹はストレスを与えるものですから、食事療法食は量を減らさずに、満腹感が持続できるような工夫もされています。
猫には急激な食事制限をすると全身の脂肪が肝臓に集中する肝リピドーシスという病気のリスクがありますので、食事を与えないということはできません。
カロリーは落としてもしっかりした栄養が摂れる食事を与えることが重要です。
肥満は万病のもとといいますが、肥満になると健康上、いろいろな悪影響があります。
心臓病などの循環器障害、過体重による関節障害、糖尿病、尿路結石、腎臓病、手術が必要な時でも、麻酔が効きにくい、あるいは、薬剤が脂肪に一時的に蓄積されることもありますので、手術自体ができない可能性もあります。
少しぽっちゃりは可愛いかもしれませんが、愛猫の健康のためには、肥満にならないような体重管理が必要です。
一般的に、猫の適正体重は1歳頃の体重で、おおよそ3~5㎏。
その体重を20%以上超えると肥満といわれます。
猫の場合は、運動をさせるということは難しいものです。
猫じゃらしなどで遊んでも、消費できるエネルギーは微々たるものです。
ですから、日頃の食事の管理が大切です。
カロリー低めのウェットフードを利用したり、主食を低カロリーのフードに変えたりすることもできます。
間食をしたい猫の場合は、メインの食事の量を少し減らして、その分を間食に回すなど、工夫してみるといいでしょう。
肥満猫用キャットフードを利用しなくてもいいように健康的に過ごせるようにするのが飼い主の務めでもあります。
また、こちらのキャットフードの好き嫌いの対処法についても合わせてご覧ください。