アレルギー対策用キャットフード

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食物アレルギーは、原因となる食べ物、とくに、タンパク質を与えないことが対策の基本となります。
そのため、アレルギー対策用キャットフードでは、消化性の高い免疫システムが反応しにくい加水分解大豆タンパクを使用しています。
消化分解され、小さな分子になるのが早いため、アレルギーに対する免疫細胞に認識されにくくなるのです。
健康維持のためにバントテン酸、イノシトール、ナイアシン、コリン、ヒスチジンなどを配合し、皮膚のバリア機能を高め、外部からのアレルゲンの侵入にも工夫されています。

アレルギー対策用キャットフードを与えている間は、おやつや人の食べ物を与えないようにします。
タンパク質を限定することも療法食を使う重要なポイントですから、その他の食べ物を与えないようにすることが大切です。
また、アレルギー対策用キャットフードは、少なくとも結果が検証できるまでは続けなければなりません。
皮膚の再生には時間がかかりますので、1~2か月程度は状況を観察するのに必要です。
ただ、一旦アレルゲンとなってしまった食べ物は、一生アレルゲンとなりますので、療法食をずっと続けていく可能性が高いものです。
食物アレルギーの症状は皮膚炎だけではありません。
食べ物が接触する消化器官でも起こり、下痢や嘔吐など様々な症状を引き起こします。
また、1歳までに、うんちの回数が多い、いつもかゆがっている、口や目の周り・背中などに炎症があるという場合は食物アレルギーの可能性が高く、受診が必要です。

猫のアレルギーの原因のほとんどはタンパク質によるものですが、肉や魚など、どのタンパク質が原因となるのかは、それぞれの猫によって異なります。
炭水化物は基本的に食物アレルギーの原因にはなりませんが、まれに米や芋などに含まれる微量のタンパク質が原因になることもあります。
食物アレルギー以外にもダニやノミがアレルゲンとなることもあります。
常に周囲を清潔にし、アレルゲンのない環境づくりを心がけましょう。
かゆみがあると、皮膚が破れて出血してもやめられません。
もし、いつもかゆみがあるようであれば、早目に受診しましょう。