皮膚病の猫のためのキャットフード

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皮膚病の猫には、皮膚疾患に配慮した消化の良いフードを与えます。
体に取り入れたタンパク質の約30%が健康な皮膚を維持するために使われます。
そのため、栄養バランスのとれたフードが重要になります。
タンパク源として消化性の高い加水分解大豆タンパクを使用したフードです。
食べた後すぐに消化・分解され、分子が小さくなりますので、早く吸収されます。
また、皮膚のバリア機能を維持するために、健康な皮膚づくりに良いとされるバントテン酸やイノシトール、ナイアシン、コリン、ヒスチジンなどが配合されています。
腸内の健康のためには、腸内細菌のバランスとスムーズな腸管内輸送に有効な可溶性食物繊維や不要性食物繊維を多く配合してます。

皮膚病の猫のためのキャットフードは、それ自体でバランスのとれた食事となっています。
そのため、療法食を与えている間は、他のフードを与えないようにします。
原則としておやつも与えません。
他のフードを与えることによって食事のバランスを崩すことは、療法食を与える意味がありません。

また、皮膚の状態が改善したとしても、勝手にフードを変えてはいけません。
療法食を続けるか、他のフードに変えてもいいのかは、皮膚病の原因や症状により、医師の判断が必要です。
必ず医師と相談しましょう。
皮膚病といっても、様々な原因があります。
傷や老化・栄養の偏りによる皮膚の抵抗力低下から起こる膿皮症、心身症による皮膚炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、疥癬、ノミアレルギー性皮膚炎など、他にも多くの皮膚病があります。
それぞれの原因や症状を改善するための治療と療法食による治療が行われます。
療法食も治療の一環なのです。
ですから、勝手にやめてはいけないのです。

皮膚は体を守る大切な組織です。
バリア機能を持ち、水分を保ち、外部からの刺激や細菌の侵入を防いでくれます。
猫は自分でも毛づくろいはしますが、日頃のブラッシングは無駄な毛を取り除き、皮膚を刺激することによる血行促進効果もあります。
健康のためのスキンシップとしても大切です。