成猫用キャットフード
生後1年から6年までの猫を成猫といいます。
生後1年もすると、体の成長も落ち着き、消費エネルギーも少なくなります。
一日の消費カロリーは、体重1㎏に対して80kcal、完全室内飼いであれば70kcalとなります。
この時期に必要なのは栄養バランスのとれた食事です。
成猫用のキャットフードにはドライフードやウェットフードがありますが、この2種類のフードを組み合わせるのが理想的です。
それぞれのフードの長所を活かし、短所を補い、うまく組み合わせることで、健康維持がしやすくなります。
どちらのフードにも栄養バランスのとれた総合栄養食がありますが、基本的には安価で経済的負担の少ないドライキャットフードを与えます。
長期保存もでき、場合によっては、置き餌することができます。
あまり水を飲まないという場合に、含有水分量の多いウェットフードをトッピングしたり、混ぜたりすることで、水分補給にもなります。
また、ドライフードを食べようとしないときも、ウェットフードは嗜好性が高いので、同様の方法で食事を促すこともできます。
食いつきがいいからと、ウェットフードばかりを与えると、ドライフードを食べなくなる可能性もありますので、注意が必要です。
病気などで粉薬を飲ませるときにもウェットシートのパテタイプが有効です。
嗜好性が高いので、薬を混ぜていても気づかずになめてくれます。
ドライフードばかり与えていると、嗜好性は高いといいながら、ウェットフードを食べない猫もいますので、このような場合に苦労します。
いつも食べているドライフードをふやかしても食べようとはしませんので、錠剤を口から飲み込ませるしかありません。
苦手な方にとっては大変です。
ウェットフードをおやつとして与えて、慣らすことも必要です。
肥満傾向の猫に対しては、時折、カロリーの低いウェットフードに置き換えると肥満予防にもなり、すでに肥満状態であれば、減量にも有効です。
店舗にはいろいろなキャットフードがあふれています。
内容を確認して、多くを取り入れて、上手に使う方が、猫の生活に健康と潤いを与えてくれます。