ペットフードの4Dミートとは
4Dミートとは、Dead(死んだ動物の肉)、Dying(死にかけた動物の肉)、Diseased(病気の動物の肉)、Disabled(障害のある動物の肉)を使用した肉のことです。
元々はアメリカの肉のランク付けで、人が絶対口にしない最低品質の肉とされています。
食肉工場ではごみとして廃棄しなければならない骨や毛などに加え、事故や病気で死んだ動物の骨や皮、内臓、毛、くちばしなどのすべての部位を使い作られた飼料用の肉です。
本来廃棄されるものですから、原材料としては安価になりますので、キャットフード自体の価格も抑えることができます。
自然界では、肉食動物は獲物を捕らえると、肉や内臓だけではなく、頭からしっぽまで、余すことなく食べるものです。
獲物のすべての部位から栄養を吸収しているのです。
ですから、病原菌に侵された肉以外であれば、与えることができるといえます。
4Dミートは人間の食用には適しませんが、自然界の摂理からすれば、当然のことということです。
また、パッケージにミートミールと書かれていても、ミートミールが4Dミートとは限りません。
ミートミールは人間の食肉として使用しない、廃棄する部分を部分、骨や内臓、爪、くちばしなどを飼料用にしたものです。
使用する原材料の名前を付けて、チキンミールやフィッシュミールなどとしているものもあります。
ただ、気になるのは製造工程です。
製造過程で高熱処理もされるとはいえ、病死した動物も使用するわけですから、防腐剤などの添加物が多く使用されている懸念はぬぐい切れません。
しかし、キャットフードとして販売され、健康上の問題が起こっていないということは、しっかりした管理が行われているからと言えるでしょう。
有名なメーカーの製品だから、価格が高いから、原材料もいいものを使っているという思い込みはやめましょう。
仕入れ先や原産国を記載しない、製造工程も開示しない会社もあるといいます。
むしろ、原材料に4Dミートと書かれている製品の方が、自信をもって原料処理ができている会社として、安心・信頼ができるものです。