1回にあげるキャットフードの量

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1回にあげるキャットフードの量は、一日に必要なエネルギー量を分割してあげます。

幼猫の場合は、人間の赤ちゃん同様3~4時間おきにミルクを約5~10kcal与え、2~3週目からは離乳食を同様に与えます。
生後1か月以上になり、ドライフードを食べられるようになると1日4~5回に分けて約15~20kcal与えます。
2~3か月では1日4~5回約30~50kcal、6か月以降は1日3~4回約100kcal与えます。
個体差がありますので、2か月目以降1歳ほどまでの成長期の猫は成猫の約3倍のエネルギーが必要といわれていますので、240kcal×体重で算出し、分割して与えてもいいでしょう。
便の状況を確認しながら与えるのが大切です。

1歳以上の成猫になれば、基本的に80kcal×猫の体重が一日に必要なエネルギー量となりますので、これを1日3回に分けて与えます。
完全室内外の猫の場合は、活動量が少ないため70kcalで計算します。
成猫の場合、1日2回とする意見もありますが、健康管理面からは3回が基本となります。

7歳以上の老猫になると、食欲も活動量も低下しますので、60kcalで算出し、1日3~4回に分けて与えます。
健康状態を見ながら徐々に減らしていきます。
食事の回数が多すぎると、胃を休ませることができず、過食にもつながり、肥満の可能性があります。
食事の回数が少ない場合は、一度に胃をはじめとする内臓への負担が大きくなることと健康状態の把握ができないということがあります。
猫は我慢強い習性がありますので、気づいたときには重篤な状態ということがあります。
成猫の食事の回数を2回とする意見が多いのですが、2回とする意見には、空腹時間を作ることで尿のアルカリ化を防ぎ、尿路結石や腎臓疾患の予防ができるといわれています。
しかし、2回の場合はマグネシウムやカルシウム値の急激な上昇があります。
回数が多い場合は、上昇は抑えられますが、アルカリの状態がやや長いということがあり、いずれが良いかという明確な結論は出ていません。

猫の健康管理面からは、老猫のように、3~4回にすれば、6~8時間ごとに見ることができます。
家族の生活状況に合わせて分割してあげましょう。