キャットフードの賞味期限

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キャットフードの賞味期限は、未開封の状態で、ドライキャットフードで1年半から2年程度、無添加のものでは1年ほどとなっています。
ウェットキャットフードは、缶詰で2~3年、パウチで2年ほどです。
賞味期限は品質が維持できて美味しく食べられる期間ということで、消費期限とは異なります。

ドライフードの基本的な保存方法は、直射日光を避けて、温度や湿度の変化の少ない戸棚などで保存します。
未開封でも開封済みでもこの方法がいいでしょう。
ドライフードは含有水分量が10%程度と水分が少ないため、劣化しにくいものですが、劣化した場合に判定しにくいということもあります。
含有水分量が少ないということは、適正な保存状態でなければ、湿気を吸収しやすい状態でもあります。
湿気を吸収し、カビが生え、変質しやすいものです。
特に一般的なドライフードには穀物が多く使われており、穀類につく虫が発生することもあります。
穀類や添加物を一切使用していないドライフードもありますが、保存料を使用していないため、防腐・殺菌作用もないため、さらに注意が必要です。
賞味期限以内であればいいだろうと、店舗でもネット通販でも買いだめされる方が多いようですが、未使用であっても、室内の温度変化によって、パッケージ内部に水分が発生し、フードが変質する可能性もあります。
猫の健康を考えるとわずかな金額ですから、あまり多く買いだめはしない方がいいでしょう。
ドライフードは未開封であっても1年以内、開封後は長くても1か月以内に使い切るようにしましょう。

ウェットフードは、日本の製缶技術は優れており、3年どころか10年以上経過しても食べられるといわれていますが、それは、メーカーの厳重に管理された環境だからです。
家庭では、季節ごとの環境変化をダイレクトに受けやすいものです。
缶詰自体の賞味期限が3年あったとしても、外部に錆が出ているような状態であれば、内部が問題ないとは限りません。
温度変化は変質変色をもたらします。
ウェットフードもディスカウントショップやスーパーなどでも安価に販売されており、長年保存する必要性もありません。
ウェットフードも、未開封で1年以内、開封後は冷蔵庫に保管しても1日で処分しましょう。

キャットフードは、猫の健康を支えるものです。
いかに加工されたものであっても製品化から時間を置かずに与える方が安全性も高いものです。
賞味期限をリミットとして、ご家庭での購入や保存方法を見直してみてください。