ドライフードのふやかし方

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ドライフードをふやかすときは、人肌程度のぬるま湯に、ドライフードがひたひたにつかる程度がいいでしょう。
冷たい水では時間がかかり、熱いお湯では栄養素や風味が損なわれます。
ドライフードにもよりますが、ぬるま湯だと10分程度で柔らかくなります。
柔らかさの程度は、その後、用途によって調整します。
幼猫の離乳食、老猫の食事、フードに薬を混ぜて病猫に与える場合などです。

幼猫の離乳食として与える場合は、初期の段階では温めたミルクで柔らかめにふやかすと抵抗なく食べてくれます。
徐々にミルクからお湯に変えるとスムーズに離乳食から固形食に切り替えることができます。
柔らかさも段階的に固めに変えていきます。
また、すり鉢やミルミキサーなどを使い、フードを細かくしたり、完全にすりつぶしたりと、大きさを調整することにより、ふやかす時間も短縮できて食べやすくできます。

老猫用は、幼猫と逆になります。
猫の状態に応じて徐々に水分を多くしていきます。
固形から少し芯の残る状態へ、スプーンなどでつぶしてペースト状にと食べやすくします。
歯が悪くなり、固形物を食べられない状態になれば、栄養補給と水分補給が必要になります。
水分を多くすることによって、腎臓病などからの体への負担を軽減することもできます。
病猫に与える場合は、少し多めのお湯でふやかします。
ふやかした後は、必要に応じてお湯を加え、自分で食べられるような状態にします。
粉状の薬を与える場合もゆるめにふやかしたフードに混ぜると食べやすくなります。
食べようとしない場合でも、注射器を使用し食べさせることもできます。

老猫や病猫に与えるフードを手早く作るには、ドライフードをお湯と一緒にミルミキサーに入れると、ペースト状になります。
数分置くと、粉の芯にまで水分が浸透し、より滑らかになります。
柔らかさはお湯で調整できます。
食欲のない猫にはスープタイプのウェットフードでふやかすと、嗜好性も高まり食べてくれるようになります。
少し温めたフードでふやかすと時間も短縮でき、嗜好性もさらに高くなります。