キャットフードの定義

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キャットフードは工業的に生産された猫用のフードで、猫に必要な栄養分を調整して作られています。
キャットフードの種類を大きく分けると、乾燥して固形状になったドライキャットフードと缶詰やパウチなどの水分の多いウェットキャットフードの2種類があります。

ドライキャットフードは、総合栄養食として猫に必要な栄養分をバランスよく配合し、これだけ与えても十分生命を維持できるように作られ、完全栄養食とも呼ばれています。
ただ、水分含有量が10%程度と低く、尿路結石や腎臓病になりやすい猫にとっては、水分補給が重要になります。
含有水分量が少ないことは、保存にも適し、管理もしやすくなってます。
また、価格が安いということもあり、多くの家庭で主食として利用されています。
各メーカーの製造過程で、過剰摂取により弊害の起こる可能性のある栄養素を減らすなどの調整を行っていますので、多少多く食べても問題がないレベルになっています。
ドライキャットフードの材料として、動物の死体から皮や内臓、骨や毛までほとんどの部分を粉末化して使用しているものが多く、品質を問題視する向きもあります。
元来肉食の猫にとっては、必要とされない穀物や添加物が多いことが健康上にも懸念があるとして、最近では、鶏肉や豚肉、ラム、ダックなどの肉を使用し、穀物や添加物を低減した、あるいは、全く使用しないドライキャットフードも出てきています。

一方のウェットキャットフードは、療養食や一部のフードを除き、主な材料として魚を使っています。
ひとつの要因としては、人が食べる白身の部分シーチキン以外を使い、価格を抑えています。
フレークやパテ、スープタイプなど様々な形状があり、水分含有率は75~85%程度と高くなっています。
魚そのものを使用するために、ほとんどの製品は、猫に必要な栄養分を十分に満たしていません。
そのため、主食として使用するのではなく、ドライキャットフードのトッピングや混ぜたりなど、ドライキャットフードのおかずや水分補給用として補助的に使用します。
一部の総合栄養食のウェットキャットフードは、十分な栄養素を含んでいますので、新鮮な水と一緒に与えるだけで十分です。
また、こちらの安全キャットフード②ついての記事も合わせてご覧ください。

[出典]
スープタイプのキャットフード
http://www.fedc.net/09.html